着物を着てみたいと思ってるけど、着物を着るには一体何が必要なんだろう・・・と困ったことはありませんか?
そこで着物を着るときに必ず必要な着付小物から、あると便利な着付小物まで、ひとつひとつ写真付きで解説します。
はじめに
いざ着物を着ようと思って、着付をお願いしたり、着付け教室に問い合わせをすると必ず案内されるのが 「着付けに必要なもの」でも書いてあるのは聞き慣れないものばかり・・・
手元にそれらしいものがあっても、実物と名称が一致しなければ準備が出来ませんよね。 また、着物を着たことがないから持ってない!と思われている方も、知らないだけで実は意外と持ってた!ということもよくあります。
せっかく持ってるのに買っちゃった・・・ということのないように、まずは着付小物の名称、形、役割をひとつひとつみていきましょう。
着物を着るときに必ず必要な着付小物
足袋(たび)
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写真のような白色の他、色足袋や柄足袋などもあります。素材も綿だけでなく、麻やの化学繊維のものもあります。礼装の着物を着るときは白のキャラコ(綿織物)が一般的です。
肌着
肌に直接触れる肌着はセパレートタイプとワンピースタイプがあります。それぞれの形状をみていきましょう。
肌襦袢(はだじゅばん)
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肌の汚れや汗を取るための下着です。素材は肌触りがよく、汗を吸収し、通気性のよい晒し木綿やガーゼ素材のものがおすすめです。また、着物から見えないように衿ぐりが広いものを選びましょう。
裾除け(すそよけ)
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腰に巻き付けて着用します。肌襦袢と同様に素肌に着用しますので、腰回りは汗をよく吸う綿素材、歩きやすくするために裾周りはレーヨンなどで出来ているものがおすすめです。
ワンピース式肌着
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肌襦袢と裾除けが一体化したもの。なるべく衿ぐりが広いものを選ぶといいと思います。
長襦袢(ながじゅばん)
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肌着の上に着るもので、着物の裏汚れを防いだり、保温の役目もします。くるぶしまでの長さがあるものを長襦袢、上半身のみのを半襦袢(はんじゅばん)と言います。素材は絹やポリエステル、綿、麻などがあり、色は礼装の際には白地が一般的ですが、おしゃれ着では色や柄を自由に楽しめます。
半衿(はんえり)
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長襦袢の衿にかけて使います。衿の汚れを防ぐだけでなく、装飾の役割もします。基本は白ですが、刺繍が入ったものや色、柄の入ったものもあります。素材は絹や合成繊維、レース、ビーズなど様々です。礼装では白地のものを使うのが一般的です。
衿芯(えりしん)
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衿の形が崩れないように、長襦袢(ながじゅばん)の半衿に芯として入れるもの。
カーブがついたポリエチレン素材のものや柔らかくしなやかな塩瀬素材のストレートタイプなどがあります。
帯板(おびいた)
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前板(まえいた)ともいいます。 帯を締めたときに、胴回りにしわができないように前にはさむ板状のもので、布製やプラスチック製のもの、夏用にメッシュ素材のものもあります。自分で着るときにはベルト付きが便利です。
腰紐(こしひも)
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着物を着るときに使う紐。腰を締めたり、胸元をおさえたりして着物を整えます。素材はモスリン(毛織物)が一般的ですが、絹や化学繊維のものもあります。化学繊維のものは緩みやすいので注意が必要です。他にもゴムベルトタイプもあります。5本ほどあると便利です。
伊達締め(だてじめ)
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長襦袢や着物の前合わせがをおさえるのに使用します。素材は絹の博多織のものや伸び縮みするシャーリング加工のもの、ゴム地のマジックテープタイプなどもあります。2つ準備しましょう。
帯枕(おびまくら)
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名古屋帯や袋帯を締めるときにお太鼓分を整えておさえるもの。通常のお太鼓結びをする場合は左の写真のものを準備しましょう。帯枕にガーゼがかかっているとしっかり結べて安定します。振袖の変化結び用として形が違うものもあります。
帯締め(おびじめ)
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名古屋帯や袋帯を締めるときに、最後に帯の上中央で結ぶ紐です。帯をおさえるだけでなく、装飾的な役割も強いです。平たく組んだ「平打」、丸く組んだ「丸組」があります。金糸銀糸を使った礼装用やレース編みの夏用など用途に合わせて選びます。
帯揚げ(おびあげ)
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名古屋帯や袋帯を締めるときに使う帯枕のうえにかぶせて使います。前で帯の上端で整えて結び、装飾としての役割があります。絹の縮緬(ちりめん)や綸子(りんず)の他に絞りや刺繍入りのもの、夏用のものもあります。
あると便利な着付小物
コーリンベルト
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両端がクリップになっているゴム製の紐です。衿合わせの際に使用します。ゴム製なので胸元で締めても伸び縮みして苦しくないのと折った衿をクリップでしっかり挟めるので衿幅が決まりやすいです。
和装ブラ
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和装ブラを着用することで、胸のふくらみをおさえ、胸元をすっきり綺麗にみせることが出来ます。バストが大きな方は特に着用をおすすめします。
補正パット
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左の写真のように腰回りを補正するものから、胸元を補正するものまでいろんなタイプのものがあります。着物を着る機会が増えたら持っていると便利です。
サッシュベルト
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伊達締めとコーリンベルトが一体化したもの。シャーリング加工で伸び縮みするため、自分で着るときに便利です。
着物クリップ
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人に着せていただく場合は必要ありませんが、自分で着るときには持っていると便利です。
きものハンガー
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脱いだ着物をかけておくときに使います。柄が伸びるので、着物をまっすぐかけることが出来て便利です。
伊達衿(だてえり)
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重ね衿(かさねえり)ともいいます。着物の衿に重ねて、着物を重ね着しているようにみせかけるもの。主に礼装のお着物を着る際に使います。色が重なることでより一層華やいだ印象になります。
着付小物の解説 まとめ
着物を着るのに必要なものが案外多くてびっくりされた方もいるかもしれません。でも、着付け小物は一度揃えてしまえば、この先ずっと使うことが出来ます。まずは必ず必要なものから揃えていきましょう。
浴衣や成人式で振袖を着たことがある方は、着付小物のいくつかは持っているかもしれませんのでまずは探してみてください。また、ご自分では持ってなくても、お母さんやおばあちゃんが持ってることも多いので、聞いてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介した着付小物以外にも便利グッズなどは色々ありますので、お手持ちの小物で用途がわからないものがあれば、着付師さんや講師の先生に相談してみるのもいいと思いますよ。